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妄想垂れ流し。 SS駄目な人は注意してね。 基本的にエロパロ版のゆゆこスレで投下したのを載せてます。
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・竜児 大河 川嶋 北村 櫛枝 その他
・コスプレ


独神(30)は、倒れた。
俺たちは…勝ったのだ。

「それでは、今年の2-Cの出し物はコスプレ喫茶で決定です!!」
「うおおおおおおおおおーーーーー!!」

溢れんばかりの熱気は男子から、女性陣はどうも納得がいっていないようだ。

モルグから戻ってきた実乃梨が時折「おば…け、や、し…き…」
と呟いているがここはスルーさせてもらう。
実乃梨がお化け屋敷なんてやったら本物が来てしまうかもしれない。

夏休みの川嶋の別荘でのこと、よく考えてみると…洞窟で足音が余計に聞こえた
気がしないでもないと、実は未だに思い返すのが怖かったりする。


いや、今はそれは置いておこう。
ついに、念願の、実乃梨のコスプレが見れることになったんだから。

竜児はその目を怪しくギラギラと光らせる。
別に文化祭で酒池肉林を企んで、今から
品定めをしているわけではない。
ただ、好きな子のコスプレ姿を想像してしまい、にやけ出すのを我慢しているのだ。

「男子はどうすんのよー」
「衣装もないしさー」
「ってか男子がコスプレやればよくない!?」

女性陣が好き勝手なことを言い始める。
しかし男子は誰一人うろたえない。
『アレ』を見せれば黙るだろう、男子は竜児に視線を集める。

竜児はみんなの視線にうなづき…そっと立ち上がる。

「あー、ちょっといいかな」

今度は女性陣の視線が竜児に集まる。
視線を集めるのが慣れていない竜児は、ちょっと恥ずかしそうに鼻の頭をかく。

「実は、衣装はこんなのとかにしようと思ってるんだが」

と言って教室の後ろの扉を指差す。
カラカラカラ…
同時にその扉が開く。

 

そこにいたのは、チャイナ服を着た川嶋亜美とゴスロリに身を包んだ大河だった。

「ど、どうかな、亜美ちゃんこんなの似合わないって言ったんだけど…」
「…」
川嶋はいつも通り、表の面で心にもないことを言う。
竜児には
「どうだこの神々しいすがたは!こんなのが拝めるなんてあんたたちは
一生の幸運をすべて使い尽くしてるんだよ!さぁはいつくばって一生懸命
スリットの隙間でも眺めてな!」
と言ってるようにしか見えないのだが。

「うおおおおおおーーー!!亜美ちゃんサイコーーーー!!」

…知らないってことは、幸せでもあるのかもしれない。

そして相変わらず黙っている大河が怖い。
昨日さんざん拝み倒して服も少しは気に入っていたようなのだが、
なぜいきなり不機嫌になっているのだろうか…。


「え、うそ…すごく出来がよくない…?」
「あんなの着てみたいかも…」
「これ、私たちのぶんもあるの…?」

勝った、と竜児は密かに喜んだ。
ここまで興味をもってもらえれば、もうコスプレ喫茶は不動だろう。

「あぁ、材料はあるからそれぞれ希望を言ってみてほしい。
そこから俺が仮縫いをして、気に入ったら仕上げるから」

「え!これ高須君がつくったの!?」
「おう」
そうなのだ、こんなところだけは昔からやっているから器用なのだ。

「高須君て実は器用なんだー…」
「お嫁にほしいかも…」
外見がヤンキーに見える竜児の意外な特技をしり、全員が竜児を見直す。

ただ一人、
そんな様子をモヤモヤとした気持ちで見ていた大河以外は。

 

 


文化祭を明日に控えた前日、クラスはあわただしくなっていた。

「なによ、あんたが似合うって言うから着たんじゃないの…」

大河はイライラを募らせながら竜児をみる。
女の子たちの服の寸法直しやほつれ治しで忙しいようだった。
しかしそれでも竜児に話しかける女の子は絶えない。
どうやら今回の件で竜児の評価はうなぎ登りのようだった。

エロ犬、まったく顔をだらけさせちゃって。
なっさけないたらありゃあしない。

そんな光景を見るたびにイライラがさらに募っていく。
そしてふと、自分はなぜコスプレをしたままなんだろう、と思う。

「そりゃ…ね、あんなこと言われれば、ね」
言い訳のように呟く大河は、少し前の日のことを思い出す。


―――『お前のために作ったんだ!』

―――『お、おぅ…す、すごく似合ってる、てか可愛いぞ…!』


あんなことを言われてしまったら、着るしかないではないか。
でも何故かばかちーも竜児が作ったのを着てたし、いまじゃクラスみんなが着ている。

それがなんだか寂しくて、竜児に裏切られたようで。
そんなモヤモヤが溜まって、大河は自然と帰る準備をしていた。

「あ、おい帰るのか?」
「…」
「着替えくらいしろよな」
「…」
「少し待てって、これ終わったらあがりにするから、晩飯の材料買いに行こうぜ」
「…」

竜児のそんな声に気にすることもなく、耳を塞ぎたい気持ちでいっぱいで。
だから駆け出したとき前なんか確認しなかったのだ。

「あ!おいあぶな――…!」

ビチャ!
「…っ!」
大河は人にぶつかっていた。
それも、ペンキを持った人に。

「あ、ご、ごめんね!」
相手が謝っているが大河は気にも留めない。
心のなかはひたすら「どうしようどうしようどうしようどうしよう」
と考えることでいっぱいいっぱいだった。

「大丈夫か大河!」
竜児が駆け寄ってくる。
「よかった、とりあえず顔とか髪にペンキはかかってねえみたいだな…」
「りゅ…りゅう、じ…」

―――竜児が可愛いと言ってくれた服に、落ちない汚れがついてしまっていた。

「あぁいい。お前が無事なら服くらいいいんだって」
「で…でも、りゅ、りゅう、じ…」

せっかく、私のために作ってくれたのに。

 

 

それからの大河は塞ぎっぱなしだった。
終いには泣き出して
「竜児が…っ私の、ために作って、くれたのに…ごめん…ごめん…」
と言い出してしまった。

ここ何日か大河は元気がなかったのだ。
ご飯のおかわりも2杯だけだし。
そのくせ竜児が女の子といるとやたら絡んでくるし。

「…もしかして、やきもち?」
一人、高須家のリビングでつぶやく。
そんなわけないと思いながらも、そうだったらいいな、と思ってしまった。

自分は実乃梨が好きではなかったのだろうか。
でもそういえば最近は大河のことばっかりみていた気がする。

だって、あのドジはほっとくと危ないのだ。
今日だって目を離した隙に勝手に傷ついてるし。
自分がそばにいてやらねば。

そう考えると頬は自然と緩んでしまう。
竜児はそこに、恋愛感情があるのには気づいていなかっただろう。
「よっしゃ!」
気合を入れる。
あのドジが誰よりも輝けるように…とミシンを動かし始めた。

 

 


翌朝。文化祭当日。

「起きろー、大河ー」
いつもの声で起こされる、心地よい朝。

「大河ー、起きろってばー」
その声が自分の名前を呼ぶたびにくすぐったいような気持ちになる。

「大河ー、ほら、新しい衣装仕立てたぞ」

飛び起きる。
目の前にあったのは―――――

 


「うわぁ…!」
「きれいだ…」
「本物の、お人形さんみたい…」

クラスの誰もが感嘆する。
当然だ、大河のためだけに昨日一晩かけたのだから。
隣にいる大河は心なしか顔を赤くしている。

「あり…がと…竜児」

「どういたしまして」

大河の服はこれでもかというほど可愛くできていた。
基調はゴスロリ、それは大河の胸を目立たなくするためだ。
それに加えて所々にフリルやリボン。
カチューシャにも大き目のリボンをつけたその服は、
大河が着ると可愛いお人形さんにしか見えなかった。

 


…そして文化祭は幕を開けた。


可愛い獣耳をつけて甘えてくる木原麻耶。

スリットがきわどいチャイナ服を着て、その体のラインを際立たせた川嶋亜美。

古式ゆかしいメイド服に身を包み、丁寧な接客をしてくれる香椎奈々子。

水着にTシャツを着て、幼馴染のように接してきてくれる櫛枝実乃梨。

無愛想だけどお人形さんのように可愛い逢坂大河。

その他、妹属性、姉属性、ロリ要素、大人の女要素など、
考えうるものはすべて出し尽くした。

そこはまさに男の天国、ここに核が突入してきても男共は全力で花園を守るだろう。

「…木原っ!」
鼻血を出して、能登が倒れる。
春田が駆け寄り抱き上げた。
「能登ーーーー!!お前はこの光景を見逃すのか!?」
はっと能登が目覚める。
「…そうだった…!そうだったんだ……!俺は、この日のために生きてきたんだ…!」
二人してなにかを悟る。

…そこで亜美がわざとらしくスリットをチラリとずらす。
そこから見えた生足は、ありえないほど綺麗で。
「ぐはっ」
「ぐはっ」
春田と能登は同時に倒れる。
いや、いまの攻撃で男子勢の半分が鼻血をだし、もう半分は悶えて床を叩いている。
こころなしか廊下の方からも床を叩く音が聞こえてくるので、
そちらにも犠牲者がいるのだろう。


実際竜児もかなり危なかった。
亜美だけではない、ここにいる女性全員が凶器のような可愛さなのだ。


でも、竜児はそれよりも大河から目が離せないでいた。
確かに、なにかミスをやらかすんじゃないか、と思い見ているのもある。
だがしかしそんなことではないのだ。
なぜか大河を見ていると心臓の鼓動が大きくなる。いつも一緒にいるはずなのに。

竜児の視線に気づいたのか大河が近づいてくる。
えへへー、といいながら顔を赤くして。

「…どうかな?」
「お…あ、う…」
「…? はっきり言いなさいよ、似合ってる?」
「あ、ぁあ!似合ってるとも!…すごく…、その、か、可愛いぞ…」
最後はちょっと照れて言ってしまった。
「…へんなところ見てるんじゃないでしょうねぇ…?」
「ば、バカ!素直な感想だ!」

そしてまた大河は「えへへー」と顔を赤くして去っていく。

竜児がそんな大河から目を離せないでいると。


「高須くーん、お昼一緒に食べよ!」
クラスの女子が話しかけてくる。
「あ、私も高須君の話聞きたかったんだー」
数人がワラワラと竜児の周りに集まる。


竜児にとって女の子と話すのは慣れてないし、
そもそも今日はみんなコスプレで可愛さが増しているのだ。

どうしていいか竜児が返事に困っていると、見かねた大河が睨みを効かせてくれた。
それで女子たちは全員
「あ、…逢坂さんと約束あるんだよね、ごめんね」
と去っていった。

「ありがとなー大河、助かったぜー」
「…フン!」
「あ、おいちょっと待ってってば!」
「…なによ? くだらない用で呼び止めたんじゃないでしょうね…?」
目が、怒っている。
理不尽な怒りだなぁと思いつつ竜児は言ってみる。
「その、さ、なんだ…せっかくだし昼飯一緒に食いに行こうぜ」

 

果たして大河の機嫌は悪いままだった。
ソバをすすりながら睨んでくるのは勘弁してほしい。

「なぁ、もうちょっと楽しそうに食おうぜ…?」
「私がどうソバを食おうと勝手でしょ!いいからあんたもさっさと食いなさい駄犬」

駄犬…か。
皮肉を言う元気はでたようだな…。

竜児はひとり、竜児しか分からないほどのかすかな元気を出した大河をみて微笑んだ。
そしてソバを食べ始める。

大河も、大河にしか分からないようなかすかな竜児の微笑みを見ていた。

―――そして、何かを決めたような顔でうなづいた。

 

 


時間は閉会式前、最後の大イベントであるミスコンが始まった。
「さー次は誰がでてくるのかな?亜美ちゃん楽しみー!」

うおおおおおおお!っと会場中から叫び声が聞こえる。
けっしてミスコンが盛り上がっているのではない。
あまりにもきわどい服装で司会をしている亜美に、全員が興奮しているのだ。

「…悲惨だ」

本音だった。
次々に可愛い女の子が出てくる。
しかししょせんクラスで1番、本物のモデルを横にして胸を張れるはずがない。
…みんな泣きそうな顔をしながら壇上を降りていった。

「えーと次はぁ、あ、なんと私の2-Cのクラスからでーす!」
うおおおおおおお!亜美ちゃんサイコー!!

「…こいつら、ぜってえ話し聞いてないよな…」
呆れるが我慢する、なんてったって次は大河なのだ。
だれが見ないでも俺だけは見ててやるからな、と心に誓う。


…だが、そんな心配は杞憂なのだ。
だってほら、誰もが大河にみとれている。

真っ白なドレスに、背中からは白い羽が生えている。
その可愛さは天使なのだ。…外見だけは。

そしてはっきりと会場に通る声で言う。

 

「高須竜児、出てきなさい」

 

 

 

竜児の前の人垣が割れる。
一直線に大河へと続く道ができていた。

竜児は混乱する。
なぜ、自分がここで呼ばれる。
疑問をぶつけるように大河をみると…

大河は、竜児に向かって手をだしていた。
ただそれだけ、もう何も言わない。
まるで、早く手をとって、というように。


「…っ、上等!」
意を決して前へ進む。
心は早く大河の元へ、と急かす。

階段につまづきながらも大河の手をとる。
何十年もまっていた、というような笑みを浮かべ…


大河は思い切り息を吸い込んだ。


そして、それを会場へ。


「竜児が好きだ―――――――っっっっっっ!
私のに、誰もさわるんじゃな――――――――――――いっっっっっ!!!!!」

「…!!大河!?」

まるでプールの時のような。
でもこんどは、『好き』だと、言ってくれた。
竜児の胸には湧き上がる喜びが。

 

 

「会長―――――――――っ!!!
ずっと好きでした―――――――!!!!!」

「北村!?」


「飛べない豚はただの豚――――――――――!!!!!
だから私は飛ぶんだ――――――――――!!!!」

「櫛枝!?」


「亜美ちゃんの可愛さは世界一ィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」

「川嶋!?」


なんなんだ、こいつらは…いつのまに…
会場は意味も分かっていないはずなのにヒートアップ。
誰か圧死していないだろうか…。


「ほら高須君も!」


実乃梨に促される。
…自然と、大河を抱きしめていた。

 

「大河は俺んだ-――――――――――っっっっ!!!!!
誰にもわたさねぇ――――――――――――――――――っっっ!!!!」


そしてそのままお姫様だっこ。

真っ赤に染まった大河をみて、キスをした。


「好きだ―――――――っ!!!!!!!
大河―――――――――――――――!!!!!」


「ちゃんと、そばに、いてよね」

「おう!」

 


end

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性別:
男性
趣味:
とらドラのSS書き
自己紹介:
大河超可愛すぎ

竜児と大河に幸あれ

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