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妄想垂れ流し。 SS駄目な人は注意してね。 基本的にエロパロ版のゆゆこスレで投下したのを載せてます。
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・竜児 大河 ヤクザ
・オリジナル設定


それは、あからさまに極道の人が乗っているような…見事な黒塗りのロールスロイスだった。
それが学校から帰ってきたらうちの前に止まってて「邪魔だな…」と、ただ眺めていただけなのである。
それだけなのに。
今竜児の目の前では。こちらを睨みながら車を降りて近づいてくる…とても危ない匂いのする、いかつい人が一人。
「おう兄ちゃん、そんな怖ぇ目で睨みなさんな。ちょっくら停めさせてもらってるだけだからよ」
確かに竜児の目は怖い。釣りあがった目に、白目が多い大きな眼球。だがこれは遺伝であり竜児自身には危険のキの字も当てはまらない。
なので竜児は密かにアンタの方が怖いだろ…。と思う。
右目は竜児のように釣りあがり、だがその眼孔は獣のそれと同類の血に飢えた目。左目に至っては縦に1の字に傷が描かれており、開かないようだ。
頭はスキンヘッド、咥えているものは葉巻。高そうな白のスーツにワニ皮の靴。
見たことは無いがゴッドファーザーと言っても差し支えないような、いわゆる「オジキ」とか呼ばれちゃう人だ。
そしてそのオジキの手には白樺作りの…たぶん、日本刀。
「その目は止めた方がいいぜ、他人に誤解を与えちまうからなあ」
そんなこと言われても、これは生まれつきだ。だがそんなこと言えるわけも無く…とりあえず「は、はあ」と同意だけしておく。
これ以上関わるのは死活問題になるかもしれない。とりあえずこの場はさっさと切り上げて家に帰ろうと思ったのだが、
――「竜児!」
こんなときに限って、手乗りの虎は…大河は、来てしまうのだ。
「竜児ぃ?」
いきなりの掛け声に驚いたのか、ゴッドファーザーさんは勢いよくそちらを振り向く。
マンションのエントランスから駆けてくる大河。その手にはいつか襲われたときの、懐かしい木刀。
きっとあのドジ大河は勘違いをしているに違いない。竜児がこの人に絡まれてるとでも思ったのだろうか。
いやあながち間違いでもないのだが、恐れ知らずの大河のことだ、絶対にこの人に喧嘩を売ってしまう。
いくら大河が女の子離れしている強さだからって、白昼堂々銃刀法違反をしている、いかにもな人間に勝てるとは思えない。
それより――と、その先を考えて竜児はゾッとしてしまう。
もしも。もし、もし…もし、あの、大河が死んでしまったら。アイツがいなくなってしまったら。
それだけは耐えられない。これがどんな感情かは分からない。だが、大河を失うことだけは…したくない。
そしてやっと、硬直していた体が動くようになった。
「大河ぁーーーーー!やめろーーーーーーーーーーーっ!!」
そう叫び、手を伸ばす。
しかし、届かない。
竜児が大河の手を掴むよりも早く、竜児が二人の間に割り込むよりも早く…二人の距離はゼロになった。
もう間に合わない、こんな時に、何も出来ないなんて―――
「パパっ!」

………………はい?

「大河!でかくなりやがって!肉ばっかり食ってんじゃねえだろうなあオイ!?」
「それ嫌味よパパ、私学年で一番小さいんだから!」
「そうかあ!?いやあ、俺にはお前が誰よりでかく見えるぜ、がーはっはっはっは!!」
そう笑い合って談笑する二人。
いやちょっと待ってくれお二人さん。まさか、まさかパパって―――
「あ、パパ紹介するね、このアホズラしてんのが竜児。竜児、これ私のパパ」
と、そう紹介されても…。
「おーやっぱり兄ちゃんが竜児くんか、大河の話通りいい目つきだな!」
「目つきだけね、中身は家政婦と変わんないわよ」
「そんなこと言ってやんな大河ぁー!男は自分の女と家族(ファミリー)を守るときだけかっこつけりゃいいんだからなあ!」
「なにそれ、よく分かんない。 …ねぇ竜児、どうしたの?」
「…あ? あ、い、いやなんでもない!」
突然の展開についていけず魂が半分抜けていた竜児は、呼びかけられてやっと戻ってくることができた。
そして思い知る――これは、現実なんだと。

ずっと、ずっと前。高校二年生になって、初めて大河と会って。
そのときに友達から大河の色々な噂話を聞いた中に、こんなのがあったのを思い出していた…『逢坂大河の父、極道説』というのを。
それが、今目の前で現実に繰り広げられている。予想外の、いかつさで。
「竜児くんよろしくな、いつもうちの大河をありがとうよ。…こいつはこう見えて寂しがりだからな、これからもずっと傍にいてやってくれ」
「ぱ、パパ何言ってんのよ!このアホは私の犬なだけっ!そんなんじゃないってば!」
「あーはっは!大河顔が赤いぜえ? …まったく、変なとこばっか死んだアイツに似やがって」

…やっぱり夢でも見てるのかもしれない。
そんな目の前の現実が認められず、竜児はただただそんなことを考えて現実逃避をするのだった…。


 

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プロフィール
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性別:
男性
趣味:
とらドラのSS書き
自己紹介:
大河超可愛すぎ

竜児と大河に幸あれ

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