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妄想垂れ流し。 SS駄目な人は注意してね。 基本的にエロパロ版のゆゆこスレで投下したのを載せてます。
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・竜児 大河 櫛枝 川嶋 その他
・モテモテ竜児


高須竜児、高校2年生。PM12:50。学校の昼休みにて。
人生初とも言うべきモテ期を体験している彼は、
目の前に置かれたチョコという名の1kgはありそうな凶器を目の前にただ呆然としていた。
これを作ったちっちゃな少女は顔を赤くして俯いているので
竜児のそんな様子には気づかないようだったが。

「あのね竜児……私たち3人とも竜児が好きみたい。
だからこれ、今日はバレンタインデーでしょ? ありがたく食べなさい」

…あぁ、これを作ってたから昨日は夜遅くまで起きてたのか……。
妙にスッキリしたような顔をした大河をみて竜児はしみじみ思う。
最近よくこの顔をするようになったのだ。なにか憑き物が落ちたような、悩みが消えたような顔。
竜児はそんな大河の顔をみて安心する。が…気付く。

「てゆうか3人!? 3人て他は誰だ!? これは3人分なのかどうりでデカいと!」

頭は完全に混乱していた。
今までの学生生活で好かれたことなどなかった。むしろ持ち前の三白眼で避けられていた。
そんな自分が? 今この目の前の少女は3人が竜児のことを好き、のようなことを言わなかったか。
ありえないだろ大河。3人て他は1人も思いつかないんだが。
そんな慌てふためいている竜児のところに聞きなれた声が飛びこむ。この声は…!

「あ~大河もうあげちゃったんだ。3人一緒にあげようって誓ったじゃないか!
よよよよ…私たちの友情はこんなものだったのね…」

「まったくチビタイガーは…頭までチビなんじゃないの?」

実乃梨と、川嶋だった。
なぜ、どうして2人がこのタイミングで…。大河もなんか「遅いよ2人ともー」とか和んでやがる。
いや実乃梨は分かる。一応そんな関係になれるような仲であることは認める。でも川嶋は…?
そして竜児は気付いてしまう。2人の手に握られた、華やかな包装紙に包まれた箱を。

「お、お前ら…どうして。というかもしかしてその手に持っているのは…」

「へへっ…高須君、君を思って作ったんだぜぃ!ぜひ食べてくれよな!」

「私も、はい高須君。チビタイガーの分が食べれて私の分が食べれないとか言わないでよね。
……これでも、高須君のために、頑張ったんだから」

2人ははずかしそうに竜児の机の上に手作りチョコが入っているであろう箱を置いていく。
ざっとみて…机の上のチョコの総量は1.5kg。
これは…これを、食べるのか…。
…そもそも、川嶋はホントに自分のことが好きなのか。ただ大河に対抗したいだけだろう。

「川嶋、お前は大河に対抗してるだけだろう…俺なんかに本命なんかくれなくても…」

いいかけて言葉を詰まらせてしまう。
川嶋が、そして大河も、実乃梨でさえもが…本気の目で竜児をにらんでいる。

「竜児、私言ったわよね、3人ともあんたが好きだって。
もしかして言葉が通じないのかしら。ああ通じないわよねぇ、あんた駄犬だし」

「高須君…私たちは本気だよ。だから、その言葉はあーみんを傷つけてるって分かって」

「……言いたいことは2人が言ってくれたかな…だから高須君。
罰としてこれからは私のこと亜美って…呼んでよね。
…高須君はバカだから、それくらいしないと私の気持ち分かんない、でしょ。」

「う…ぃ、お、おう」

正直、こんなに顔を赤くして感情を素直に出す亜美が、可愛いと思ってしまった。
実乃梨は実乃梨で「あ、私も実乃梨って呼んでくれよな!」と言っている。
3人ともすごく可愛くて魅力的な女の子なのだ。
その子たちが同時に自分を好き、と言ってくれていることが嬉しい。

…クラスの男子、廊下から覗き込んでいる大量の他クラスの男子たちからは
ありえないほどの殺気を感じるが。能登と春田に至っては血の涙を流してやがる。
殺されるなぁ、でもその前に幸せ過ぎて死ぬかも知れない。

「それじゃあ竜児、私たちの愛情を感じながら味わって噛み締めて喜び泣きながら食べなさい」

「これを…今すぐ全部か……?」

…いますぐ食べなければいけないだろう。
3人の、大切な女の子たちが一生懸命作ってくれたんだから。
女の子たちは期待した目で竜児を見ている。そんな潤んだ目で見てくるんじゃない…可愛いじゃないか。
うおお!やるぜ!高須竜児は、やってやるぜ!

「…よし!うまそうだなぁ!いただきまーす!」

うまい!うまいけど量がありすぎる。いや逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ。
くそっ! …半分ほど食べたところで、腹が悲鳴を上げ始める。
限界を超えても食べ続けるが、恐ろしい目を持つ竜児も所詮は人の子。諦めの言葉が頭をよぎる。

ちょっとギブ…
そう言おうとして3人の顔を見て、野暮なことを言うのはやめた。
竜児はひたすら食べ続ける。もっと、もっと。
愛情が篭っているんだろう。竜児の胸も自然と熱くなる。腹のことも気にならない。
だって目の前の少女たちはこんなにも…

「竜児、好きだよ」

大河が、幸せそうに笑っている。

「高須君…好きだぜぃ」

実乃梨が、幸せそうに笑っている。

「高須君、好き、だよ」

亜美が、幸せそうに笑っている。

こんなにも、幸せそうなんだから。
誰にもこの笑顔は壊させない。チョコが食べられないくらいで、なんだ。
そのうち3人の中から誰かを選ばなくちゃいけない日が来るかもしれない。
その日までは、自分を好きと言ってくれる少女たちを大切にしよう。
今は、こんなにも幸せそうなんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「あ、3人ともずる~い!はい高須くん!これも食べてね!」

「高須くん、頑張って作ったのでぜひ食べてくださいね」


「ブフォ」

なぜ、木原と香椎が。
やめろ顔を赤らめるな、俺には、俺にはそんなに受け入れる腹は空いてないんだ!


***


その晩、竜児が腹痛で病院に運ばれたのは、言うまでもない。

end

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性別:
男性
趣味:
とらドラのSS書き
自己紹介:
大河超可愛すぎ

竜児と大河に幸あれ

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